オリンパスは、顕微鏡や工業用内視鏡などを手がける科学事業を米投資ファンドのベインキャピタルに4276億円で譲渡することを発表した。内視鏡事業、治療機器事業を中心とする医療分野に経営資源を集中させるためである。譲渡予定日は2023年4月3日となっている。オリンパスは、1919年に顕微鏡の国産化を目的に創業し、その後、カメラや内視鏡に進出し、総合光学メーカーとして発展した。M&Aアドバイザーとしては、オリンパスが事業の再編を進める中で、経営資源を集中させるための戦略的な決断をしたと評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。